診療でよくたずねられる質問をまとめました
よくある質問とその答え
人工妊娠中絶手術可能な時期は?
当院では、原則として妊娠10週前後までの手術を行っています。
手術の方法は?
安全性を高めるために、必要がある場合には、前日に子宮口を広げる処置を行います。子宮口が堅く閉じている場合、事前の処置を行っておかないと手術時にむりやり子宮口を広げることになり危険です。
全例日帰り手術をうたう医療機関もありますが、当院ではより安全な手術のために必要に応じて前日の処置を行っています。
手術では、樹脂製のカニューレを使用した手動真空吸引式吸引法(MVA system)を用いて内容を摘除し、手動真空吸引式の処置を行います。樹脂製のカニューレを使いますので、より安全に、侵襲の少ない処置が可能で、従来の方法に比べて痛みも軽減されます。処置が可能です。このカニューレはディスポーザブルですので、感染リスクもありません。その後、超音波で子宮内に取り残しや子宮外への出血がないかを確認し手術終了となります。所要時間は15分程度で、麻酔でウトウトしている間に終わります。
妊娠しにくくなる?
きれいに、そして丁寧に処置を行えば妊娠しにくくなることはありませんし、術後の経過が正常であればその後の不妊の原因になることはありません。当院では、ラミセルを使った事前処置や、樹脂製のカニューレを使った処置で、より安全性の高い手術を行っています。手術後、状況が変わって妊活の相談にいらしていただくことはよくありますので、ご不安があったらいつでもいらしてください。
次回の月経は?
それまでの生理周期にもよりますが、通常1ヶ月~1ヶ月半で次の生理が来ます。2ヶ月以上生理が来なかったり、内容や量など気になることがあったらご来院ください。
すぐに受けられる?
初診当日の手術はお受けしておりません。当院では、患者さまのお身体を実際に診てから明確なことをお伝えするという診療方針から、必ず事前に診察をさせていただいた上で手術の予約をお願いしています。また、出産経験がない場合など子宮口が固く閉じている場合、前日に事前処置を行ってから手術となります。妊娠11週までに手術を受けることが望ましいため、ご不安がある場合には、早めにご相談ください。
痛みはありますか?
手術では麻酔により痛みは基本的にありません。また、点滴のための針を刺入する際にも痛みを軽減するペンレスパッチを使用するなど、できるだけ痛みの軽減を図っています。
手術後は数日間、生理痛のような鈍い痛みが続く場合がありますが、ほとんどはお渡しした鎮痛剤で治まる程度です。もし痛みが強いようでしたら、遠慮なくご連絡ください。
パートナーの同意は?
母体保護法で定められておりますので、お渡しした同意書にご署名と捺印をいただく必要があります。なお、パートナーの方がご来院されなくても、署名・捺印された同意書をお持ちいただけば大丈夫です。
日帰り手術は可能?
事前の診察や処置、術後の診察がありますが、手術自体は日帰りで受けることができます。
費用について
手術にかかる費用は、16万円~となっています。これには術前検査費、術前処置費、手術費、術後内服薬、術後検診費など基本的な診療内容すべてが含まれます。
※術後経過に問題があるなどで追加の処置、投薬などが必要な場合は別途料金が必要です。