なにもわからず手術を受けるのは不安なもの
ここでは、実際にどのようなスケジュールで手術が行われるのかを紹介します
1ご予約
専用フォームをご利用いただくか、電話でご予約ください。
2ご来院
ご予約の時間に来院いただき、受付に声をかけてください。受付で診療内容についてくわしくうかがうことはありませんのでご安心ください。
3診療と検査
これまでの病歴やお身体の状態、最終月経の時期についてうかがいます。その後、正常妊娠かどうかの確認の後、超音波検査で妊娠の状況と正確な週数を確認します。最終月経は目安にはなりますが、大きくずれている場合がありますし、子宮外妊娠などの可能性もありますので、ここでしっかり検査します。
4カウンセリング
じっくりお話をうかがって、お身体の状態や手術内容について詳しくご説明します。手術を受けるかどうかを決めるのはご帰宅後でも構いません。手術を受けると決心されている場合には、手続きや手術の流れなどの説明を行い、手術日を決めます。手術日が決まったら術前検査として血液検査を行い、手術を受けていただく際に必要な同意書をお渡しします。パートナーの方にも署名していただく箇所があります。
5前日の過ごし方と処置
前日は夕食を軽めにすませます。飲酒はしないでください。夜12時以降はなにも食べないようにしてください。
お産を経験していない場合、子宮口が固く閉じていることが多く、手術の際に子宮損傷などのリスクをともなうため、必要がある場合には手術日前日にご来院いただき処置を行います。
この子宮口拡張処置には、ラミセルという圧縮した棒状のスポンジでできた医療材料を用います。挿入時のラミセルは直径3mmほどの太さですが、時間をかけてゆっくり膨らんで子宮口を広げます。挿入時にチクッとした痛みがありますが、挿入後は違和感や異物感はありません。
6手術当日
当日は手術前の飲食は避けてください。前日の処置を受けた方も、受けていない方も手術当日は午前10時に来ていただきます。
受付後、手術室やリカバリールームがある別フロアに移動していただきます。同意書を提出していただき、手術についてくわしくお伝えします。ご不安や疑問などありましたら、なんでもご質問ください。
ラミセルによる手術前処置を行い、2~3時間、リカバリールームでお過ごしいただきます。
7麻酔
麻酔のための点滴の準備をします。点滴針刺入の際の痛みを軽減するため、表面麻酔のパッチ剤を使います。
8手術
手術室に移動して、手術に適した体位をとっていただきます。
ラミセルを抜いて膣内を消毒し、点滴から麻酔を行います。
麻酔は、効きにくい方の場合でもウトウトしている状態になります。全身状態をしっかりモニターしながら手術を行います。約15分で手術は終了です。
9リカバリー
麻酔が覚めて、起きられるようになったらリカバリールームに移動して2時間ほどお休みいただきます。
10診察
術後3時間ほどお休みいただいた後、診察を行い、出血などの状況をみて、問題ないことを確認し、ご帰宅となります。術後薬として抗生剤、子宮収縮剤、鎮痛剤を処方しますので、指示のとおりにお飲みください。
11ご帰宅
多少のふらつきや吐き気が残るなど麻酔の影響が残る可能性がありますので、できるだけ付き添いの方に迎えにきていただけると安心です。お一人でご帰宅されても大丈夫ですが、ご自分でお車やバイク、自転車などを運転してご帰宅されるのはお控えください。当日は安静に過ごし、翌日からは軽いお仕事、シャワーなどは可能です。激しい運動や飲酒などは控えるようにしてください。
12診察
手術から約1週間後にご来院いただいて、術後経過を確認し、問題がなければ終了です。その後の生理や避妊などについてなど、気になることがあればなんでも遠慮なくご質問ください。運動や性交渉もこれ以降から可能です。